hullred’s diary

色々な作ったもの載せてます

花言葉から神話をどうぞ

スイセン
ナルキッソスは河神・青い水に住む青い肌の妖精(ニンフ)・
レイリオペの間に生まれた、
世にも美しい青年でした。
彼を見ると誰でも皆
恋焦がれるようになったといいます
しかし
ナルキッソスは誰の愛も受け入れず
相手を傷つけるばかりでした。
そして
とうとう女神の怒りにふれてしまい
いくら恋しても恋してもかなわぬ恋に
苦しむこととなったのです

ある日
ナルキッソスは森の中で静かに澄んだ
泉をみつけました
そして
水を飲もうと泉に身を乗りだした時
そこには美しい青年の姿があったのです彼はひと目でその青年に恋を
してしまいました
そうです
自分自身に恋してしまったのです
でも
その思いはどうすることもできません
泉のほとりに座って
ずっと水面に映った自分の姿を
見つめる毎日です
手をのばして抱こうとしても
指が水に触れたとたんに
どこかに行ってしまいます
いくら話しかけても向こうからや
さしい言葉は返ってきません
そんな叶わぬ恋の切なさに苦しみ
日ごとにやせ衰え
ついにはその場に倒れて
動けなくなってしまいました
心配したニンフたちが泉に来てみると
そこにはもうナルキッソスの姿は
ありません
そして
彼が座っていた場所には
ちょうど水面をのぞき込むように
美しい花が一本咲いていました
この花がスイセンです

ナルシスト、ナルシズムなどは
このナルキッソスのお話から
出た言葉なんですよ


木霊(こだま・エコー)

ナルキッソスに恋焦がれたひとりとして、エコーがいます。
エコーは心やさしい森の妖精(ニンフ)彼女は人の言うことを繰り返すだけで
自分の言葉を喋ることが
できないという罰を受けていました
そもそも
ゼウスの浮気が原因でした
ある時
ゼウスがニンフと戯れているところを
嫉妬深い妻ヘラにみつかりそうになり
エコーがわざと長いおしゃべりで
ヘラを引き止めて逃してやった
ことがありました
それがわかった時
ヘラの怒りはエコーへ向けられ
自由なお喋りができなく
なってしまったのです
そんな彼女は
ナルキッソスに恋しても
自分からは何も話しかけることが
できませんでした
エコーはある日
森の中で道に迷ってしまった
ナルキッソスをみつけました

「誰かいない?」
ナルキッソスは大声で叫んでいました。
「誰かいない?」
エコーは同じように答えました

「出ておいで!」と叫べば、
「出ておいで!」と答えます
そしてエコーが出ていくと…

ナルキッソスは「な~んだ、オマエか」と冷たい態度で去って行きました
でも
「な~んだ、オマエか」と同じ言葉を繰り返すことしかできません。
エコーは恥ずかしさと悲しみのあまり
人目につかない洞穴に
身を隠してしまいそして
どんどん身体は痩せ細り
やがては消えてしまい
声だけが残って木霊(こだま)と
なったそうです
今でも山の谷間や洞穴で叫ぶと、
エコーの声を聞くことができますよね

今夜はこちらは暖かで
夜でもお散歩に出たくなるくらいです
なので
こんなお話はどうですか
(^o^)夜長じゃないか…


長々ありがとうございました(≧∇≦)